今日で8月も終わり。都内はまだ残暑が続いております。
昨日は電車に乗った際に、向かいの席に小学4〜6年生くらいのメガネをかけた女の子が熱心に本を読んでいました。
真面目そうな、まだあどけない女の子がスマホを覗かず、どんな本を読んでいるのかと思ったら、作家「向田邦子」さんの書籍だったのに大変感心をしたのでした。
この年代で向田邦子さんとは、本のタイトルも確か「霊長類ヒト科学動物図鑑」だったかな。
私が向田邦子氏の本を何冊か読んでいた時、東京の青山のどこそこの何を買ってきて、こういう器で食べたとか書いてあると、同じように真似をしていて本当に合うのかな?とか、作家と同じようにしてみたりしたこともあったな〜。
以前、父親と一緒に旅行した時、松本清張の書籍に出てくる場所に訪れた時は、ここか〜と感慨深いものがあった。
人によっては村上春樹氏の本を読んで、その主人公のアイロンの仕方を真似てみたとか、本を読んで実際行ってみたり食べてみたりなど、作家自身や主人公などと同じ体験をしてみたいと思わせる文章の力ってすごいなと。
ネット記事は、毎日の情報の多さに読んだら捨てていくことが多く、何も残らないことも多いし忘れるし、そういうもの。
でも確実に、昨日見かけた女の子が読んだ本は、必ずや記憶に残っていることでしょう。